History of BMW K100-1100-1200
「BMW BIKES Vol.4」NEKO MOOK 39 から転載
K100は、1983年秋のパリショーで発表された。直列4気筒エンジン、ミッション、モノレバー・シャフトドライブのドライブシステムという奇抜な構成で注目を集めた。また、乾燥重量は205kgと軽量におさえられていた。
すぐにK100RSが追加され、一年後にはツアラーモデルK100RTが登場、87年にはスタンダードのK100がK75用タンクやローシートでファエイスリフトを受ける。さらに翌88年3月には世界で初めてABSをK100RS/LTに設定。4バルブエンジンのK1がデビューしたのはこの年の9月のケルンショーで、GSゆずりのパラレバーと前後ラジアル、新しい燃料噴射システムなどをエアロカウルで包み、グラマラスな外観と共に大きなセンセーションを巻き起こした。さらにその翌年、89年末にはK1のハードウエアをもつK100RS-4Vが登場、91年5月になると、キャタライザーを初装着したK1100LTがデビューする。

K100
1983〜1986年
最初期型のK100。水冷直列4気筒DOHCエンジンには、電子制御燃料噴射装置を採用。90HP/8000rpmの最高出力、最大トルク86Nm/6000rpm の85%を3000〜8700rpm までの範囲で発生した。

K100RS-2V
1983〜1989年
最初期型のK100発表後にすぐラインアップされたRS。いわゆる2ヴァルヴモデルである。4ヴァルヴとの違いは、キャストホイールのデザイン、長いマフラーであるが。基本的なカウルデザインコンセプトは、10年も続いている銘作である。4ヴァルヴモデルよりは、低速トルクが有り、パルシヴなサウンドなど、マニアックな人気は根強いものがある。(by Dr.K)

K100RT
1984〜1988年。
最初のツアラー仕様K100RT。エンジンや他のハードウエアはK100と共通。巨大なフロントカウルとスクリーンは、R100RSに匹敵するウインドプロテクションをもたらし、新しいグランドツアラーの概念を形成した。

K100LT
1986〜1992年。
1986年に登場したK100LTはそのラグジャリーツアラーの符号が示すとおり、K100RTをより豪華にしたもので、オーディオも装着可能となった。歪みの少ないスクリーン、シートカウル上のトップケースが標準。

K100
1987〜1992年。
1987年にスタンダードモデルのK100がフェイスリフトを受け、女性でも扱いやすいように760mmに低められる。燃料タンクはK75系と共通の小振りのもので、ハンドルはアップタイプ。各部にメッキパーツも使用された。

K1
1988〜1993年。春
GSで採用されたパラレバーに前後ワイドラジアルを組み合わせ、新設計の4バルブユニット、新しい燃料噴射システムを搭載した。小さなコンパートメントをシート脇に持ち、独特のエアロフォルムで、注目を集めた。

K100RS-4V
1989〜1992年。
K1で先行した4バルブユニット、パラレバー等のハードウエアを従来からのK100RSに取り込んだモデル。より実際的な使い勝手を持つこちらのほうが結果的には長い間生産されることになる。
とあるが、http://www.bike.bmw.com/english/infobox/120modelle/navigation_k-reihe.html によれば、ちょっとちがうなぁ。

K1100LT
1991年。5月
三元触媒を世界で初めて装着したことに伴い、低速域のトルク増強という形で排気量を増したモデルがまずK1100LTで登場。K1100系は大きな変更を受けず比較的長い期間継続して生産された。このLTの最終型は、トップケースが大型化されラバーパッドも大きくされている。さらに最終モデルのハイライン仕様も1997年に用意された。

K1100RS
1992〜1997年。
三元触媒を世界で初めて装着したことに伴い、低速域のトルク増強という形で排気量を増したモデルがまずK1100LTで登場。1992年にこのK1100RSが加えられた。排気量は987ccから1093ccになっている。
1997年にK1200RSが登場するまでKシリーズ・スポーツの頂点として君臨し続けた。最終型では独自のカラーグラフィックがあしらわれた。

K1200RS
1997年
「我々は100ps以上のモーターサイクルを作らない」という自らの封印を破ったBMW最強のエンジンを持つモデル。1171ccの直列4気筒から130ps/8750rpm 11.9kgm/6750rpmを発生させる。ミッションもゲトラーク製の6速となった。また、フロントサスにテレレバーを採用した。

K1200LT
1999年
エンジン:1085cc 100bhp/6750rpm 11.8kgm/4750rpm motoronic MA2.4
駆動形式:シャフトドライブ(パラレバー)5速ミッション+1速後退 乾式単板油圧クラッチ
車両重量:378kg(装備状態)燃料タンク:24l 公表燃費:23.3km/l(90km/h定地) 17.5km/l(120km/h定地)
写真は「BMW BIKES Vol 4」(NEKO PUBLISHING CO.,LTD.)より転載
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