HTTP proxyを上げる
proxyはプロバイダ側のものを使うのが普通ですが、自前で用意することもできます。 自分の使う分だけキャッシングしてくれて、LAN上に有れば10MB/秒、localhostならもっと速いと言う快適さ。いれない手はありません。
squid をマニュアルでインストールする方法です。

1 ファイルの入手


Webサイトは
http://www.nlanr.net/Squid/
です。 日本のftpミラーは
ftp://ftp.tokyonet.ad.jp/pub/network/WWW/squid/
等があります。

ここから今回はsquid-1.1.5-src.tar.gzをダウンロードしました。

2 コンパイル


コンパイルは簡単です。まず、適当なディレクトリに展開します。
# cat squid-1.1.5-src.tar.gz|tar zxvf -
そのあと、configure & make一発です。
# cd squid-1.1.5
# ./configure
# make
# make install
これでok.

3 コンフィグファイルの設定


設定ファイルは
/usr/local/squid/etc/squid.conf
です。 ポイントを示して行きます。
http_port 3128
httpキャッシュに使うポート番号です。クライアントの設定時に、ここで設定されたポートを指定します。Netscapeのhttp proxyの設定、host名とポート番号を指定するところです。私は個人的な趣味から100080番を指定しています。
cache_mem 8
メモリーを8MBまで使います。
cache_swap 100
ディスクを100MBまでキャッシュ用に使います。私は30MBを指定しています。個人ではこれだけあれば充分です。
cache_dir /usr/local/squid/cache
キャッシュを置いておくディレクトリです。/var以下においてやってもいいでしょう。

設定はこの程度です。

4 rc.localへの登録


自動で起動するように/etc/rc.localに登録します。
/etc/rc.local
if [ -f /usr/local/squid/bin/squid ]; then
/usr/local/squid/bin/squid -D &
echo -n ' Squid HTTP cache port 8080 ready. '
fi
-DはDNS lookupをしない設定です。家庭のように常時IPが通ってないときには指定しないと起動に失敗します。

5 クライアントの設定


Netscapeのproxy設定などを、このホストの3128番(8080番)に向けます。マシンがルーターになっていれば家庭内の全ての機械のproxyを任せられます。localhostで使用するだけでも良いでしょう。